都内の住宅街に住みながら、鶏を飼うにあたって、どのように、どこで(室内・室外)何羽くらいを飼うのが良いのか、じっくり検討しました。
色々な方の飼育されている状況をインターネットやTwitterを参考に調べてみると鶏の飼い方は、大きく分けて3つ。①愛玩用を目的に室内で飼育②採卵と繁殖を目的に屋外で本格的に養鶏③その間くらい?が多いのかなと思っています。うちはそもそもは愛玩用やペットとしての飼育が目的ではなくて、卵がとれるか試して自給自足への足掛かりに飼い始めた(ホントは食べてみたかった)ので、屋外で飼ってますが本格養鶏とは程遠い飼い方です。
また鶏の飼育を始めるにあたって“鶏飼育の費用”や、屋外で飼育するにあたっての“鶏の臭い”を結構、心配して調べていたので、これから飼育を始める方のために、うちでの事例を元にまとめました。
雑誌に掲載されました🐓 – Hacks (hacks-diy.com)
鶏の飼い方まとめ(目的別、メリットとデメリット)
まずは鶏の飼い方を、飼育目的と住宅環境、またそれぞれのメリットやデメリットを表にまとめてみました。どんな飼い方をするにしても、ご家庭の状況や目的に合っていれば良いかなと思います。ペットとしても、卵を頂く家畜としても、どんな育て方をしても大切な命。お肉として頂くにしても、育て続けるにしても、覚悟は必要です。細かくそれぞれの方法について調べたり、試してみた結果は、以下で説明していきます。
ニワトリの室内飼育とは(室内飼育で1羽~数羽飼育の場合)
主に鶏を愛玩用・ペットとして飼育されている方、そんな方がされていることが多い鶏の飼い方が、室内飼育です。室内飼育されている方は多くがウサギや犬用のケージを利用して飼育されているようです。一番の利点は、室内飼育なので外敵の危険が非常に少ないこと。また気温などに左右されづらく安心して過ごせる環境というのも良いです。マンションなどでも可能ですし、建物の構造によっては鳴き声などの問題も少ないかなと思っています。うちも最初は、鳴き声を心配して、室内で飼おうと思って、ケージを探したりしました。また鶏の飼育の際には、結構ジャンプ力があるので注意が必要です!上はオープンでないタイプがおススメです。
デメリットとしては、鶏はどうしてもトイレを覚えないため、糞(ふん)の世話が必要です。
結構大きい鳥なので、ケージの中に入れっぱなしだと可哀そうですし、散歩で自由に室内を歩き回らせている方が多いのですが、恐らくうんこは垂れ流しというか、したいところにするのを都度都度、ティッシュペーパーなどで拾っているようです。対策として、鶏専用に手作りのオムツを履かせて飼育している方もよく見かけます。
飼育用に必要なものはケージと、ケージの中に敷くもの(ペット用のおしっこシーツやワラ、もみ殻などを使っている人など様々います)で、屋外で飼うのと比べてケージは金網だけのシンプルなもので大丈夫そうです。掃除頻度は室内ということもあり1週間に1度程度は必要な印象です。
室内飼育では、愛玩用・ペットとして可愛がることが主と言う感じなので、良く飼われているのはチャボ(矮鶏)などの体が小さめの品種で、飼育するなら確かにそちらの方が向いている気がします。また烏骨鶏(うこっけい)も小さいので室内で飼いやすいと思います。他の種類でも1羽だけを飼ってる方が多いようです。
室内で飼育するとそれ程鳴かないともいうのですが、やはりオスの鳴き声は侮れません。近所の迷惑にならないように防音できたとしても、同室で寝るのは、メスでも難しいかなと思っています。多少、人間の都合に合わせて寝起きしてくれるみたいですが…
複数羽を飼育する場合、室外でも同様ですが、気を付けた方が良いのは、オス同士の喧嘩です。オスを複数で飼育すると、かなり喧嘩している様子、そこにメスがいると更にハーレムを主張したり奪い合って大変なので、ケージなどは分ける必要があるようです。
また1羽だけ!をお迎えするのにも、実は、それなりの苦労もあります…またそれがヒヨコからだととっても大変だったり…そこら辺は、一人暮らしで1羽のヒヨコを育てた女の子のコラム「コルクとコケぬし」をご覧いただけると幸いです。
参考:コルクとコケぬし 第2羽「ひよこコルクをお迎えした日のこと」 ~ 1人暮らしで1羽の鶏飼育 ~
本格養鶏とは(屋外飼育で複数羽、雌雄ペアで繁殖を目指す場合)
雄と雌を1羽づつ以上飼育し、ひよこを産ませて、数を増やすことを目的にしたら、それはもう本格養鶏です。うちでも、ひよこを孵せたら良いなと思ったりもしました。事業的規模じゃないし、本格養鶏とは大げさでは?と思われてしまいますが、オスメスのペアを飼育するからにはそれなりの設備とスペースが必要です。
雄雌をペアで飼う際、鶏が1羽の雄に複数のメスのニワトリとハーレムを組んで交尾をする習性から雄一羽に雌一羽だと、体の大きさが小さい雌への負担が大きいようです。そのため、雄1羽に対して数羽の雌を飼育する方が良く、繁殖を目指すとなると、雄1羽に雌が数羽、産んだら雛も増えますので、少なくとも5.6羽は継続的に飼育することが前提になってきそうです。ハムスターもそうですが繫殖させるってホント覚悟がいるなと。ほっておくと気付かないうちにどんどん増えてしまったり。繁殖をされている方の小屋は、私が知っている限りでも、最低限のラインで、平均2~3坪くらいのスペースは取られている感じがします。小学校とかにあった鶏小屋とかウサギ小屋とか位は大きさが必要なイメージ。ちょっと都内や住宅地だと厳しいかな…
繁殖をするにはオスが必要なので、コケコッコーという鳴き声も必ずついてきます。
また鶏の産卵能力、結構侮れないです。ご家庭で卵を利用されるにしても、1羽の鶏のメスから、どれくらいの卵がとれるか?ニワトリの品種によって、産卵数と自宅で使用する数を確認し、使いきれるか計画を立てた方が良いと思います。4人家族のHacks家の場合は1週間に1パック(10個)くらい卵を買っていたのですが、産卵数がピークの時は、2羽の元気な雌の鶏がいるだけで、家族の消費量を超える生産量(産卵数)となってしまうため、冷蔵庫に卵の山が出来ました。販売でもしない限りは余らせてしまうかなぁと言ったところ。(鶏の産卵数目安はこちら)ご近所に配ることを前提にしないと、普通の家庭で、メスが3~4羽いたら、間違いなく余らせてしまうと思います。
また自家繁殖で孵化した場合、雌雄の産み分けは出来ないので、お肉として頂く個体(主に雄)が出てくることを前提に覚悟する、ワクチン接種などの病気対策は自宅でしないといけないなど、中々、準備をしないと挑戦が出来ないなぁと思っています。
当然、数が増えれば飼料のボリュームも増えます。最悪、鶏さん自体を食べてしまうことが出来るので、鶏の飼育崩壊は聞いたことがありませんが、家庭で、複数羽飼育したり繁殖に挑戦したりしたい場合は注意が必要です。
複数羽の鶏を飼育し、自家繁殖を目指すならば、おすすめの品種は うこっけい(烏骨鶏)やチャボ(矮鶏)など です。産卵数が比較的に少なく、個体の大きさも小ぶり、エサをそれほど食べないので飼育費用や餌代も安く済む品種から始めるのが良いのが安全かなと思っています。うちも烏骨鶏の繁殖には、いつか挑戦したいです。
鶏をしっかり増やしたい・養鶏したい方向けの参考サイト:畜産zoo鑑:ニワトリとチャボ 飼い方・育て方 (lin.gr.jp)
都内の住宅地、庭先で鶏を飼う方法(屋外飼育で1羽~数羽飼育の場合)
可愛がるだけのペットというわけでもなく、卵をもらいたいけど、コケコッコーなどと騒がれてしまうのは困る。そんなわがままな理由から、我が家では、採卵用に、鶏のメスだけを屋外で飼っています。屋外での飼育にしたかった理由は、室内だとちょっと場所を取りすぎるし困るなと言う、住宅事情も理由です。
自給自足に憧れがあって、産卵性能も肉付きもいい一般的なニワトリを飼いたかったので、愛玩用の小型種(矮鶏・チャボなど)は結果的に見送りましたので、結構、大きいサイズの小屋が必要。運動をしてもらうにも室内での放し飼いだと、フンを適当にされてしまうので面倒が見切れないですし、子供の面倒だけでも大変なのに、鶏用のおむつ(あるらしい)はめんどくさいと思い、外で散歩と交えてそれなりの広さの小屋をDIYしました。
住宅街で外で鶏を飼うに当たって、一番気になったのが鳴き声ですが、調べて分かったのですが、卵を採るだけなら、鶏の雌(メス)はとっても都合が良い性質が3つ!(飼ってみようと思うまで知らなかったのですが)
① 鶏のメスは、コケコッコーと言う鬨(トキ)の声をだして、大声で鳴かない!
② 鶏のメスは、 メスだけでもちゃんと食べられる卵を産む!
③ 鶏のメスは、 雄よりひと回り以上小さい!(オス70cmくらい、メス50cmくらい)
卵を採るだけならオスを飼わないでメスだけを飼育すれば十分!メスだけなら音を気にせず外で飼育できる。本当の意味での自給自足には程遠いのですが、2~3年程度は1羽のメスだけでも卵を産み続けてくれるそうです。
実際、飼育してみて、メスの鳴き声は、ホントにそれ程でもない。ちゃんと餌や水を上げないと声が大きくなるのですが、犬の遠吠えよりはよっぽど小さいです。(鳴き声が気になる方に雌の鳴き声を上げています)
一応、隣近所と距離が近い都内の住宅街にある、とっても狭い我が家の庭でも飼育ができています。
但し、屋外飼育するにあたって、鳴き声だけでなく衛生環境や病気への対策、臭い等にも気を配る必要があったので、鶏小屋の作り方には、DIYで凄く手間をかけています。あまり鳴かないとは言え、小屋は音を逃がしにくい構造にしたりする必要があります。また室内飼育の目の大きい金網のケージだと、外敵(野良猫やカラス)や野鳥の侵入が防げないので、しっかりと囲って2重にしたり、網の目を細かくしたりする必要があります。
市販のもので屋外で飼育する小屋を探してみたのですが、あまり鶏の専用のもので、納得できるものは見かけなかったので、DIYしてみました。掃除もしやすい工夫をしています。
屋外で飼育するにあたって、小屋のスペース・大きさは、メスのみ2羽程であれば1㎥程度で飼育が出来ます。自宅の大きさや飼育する鶏の数によって、様々だと思いますが、雄を飼わず、繁殖させないのであれば、それほど大きな小屋は必要が無いようです(ざっくりと鶏の飼育に必要なスペースはこちら)
普段飼育するにあたっての臭い対策で、小屋の中に敷くものとして、もみ殻や燻炭を利用している方が多いようです。余程掃除をさぼらなければ、実際に1年ほど飼育した経験としても、臭いはあまり気にしなく大丈夫です。鶏自体はほぼ無臭なので、要はしっかりと糞や餌の残りかすを掃除できれば大丈夫。
掃除頻度は、だいたい2週間に1度くらい行えば、夏でも虫も沸かずに育てられます。屋外だと大きな小屋をジャブジャブと水洗いが出来るので、清潔を保つのには屋内より良いかもしれません。
鶏は結構、長生きする生き物です。雛(ひよこ)を増やすのにも覚悟がいるので、まずは1羽~数羽で、お試しされたい方には、Hacks家と同じく、メスだけの飼育から始めるのがいいと思いますよ。それなりの広さの庭があって、結構なスペースがないと飼えないと思ってたのですが、鶏の飼育、そんなに難しくありません。ご近所からのクレームも今のところ無しです。
鶏の飼育事例を調べていると、「庭先養鶏」と言う言葉を聞くことが時々、出てきます。
「庭先飼育」も「庭先養鶏」も特に区別をして使われている様子はありませんし、「庭先養鶏」もそういった専門用語がある訳ではなさそうです。ただ庭先養鶏をされている方は、「養鶏」とついているだけあってどちらかと言えば、小規模ではない(結構広いおうちで飼育されている)印象で、雛を購入し飼ってるだけじゃなくて、本格養鶏レベル(繁殖させている)で飼育されている方が多い印象です。(そうじゃない方もいます。)Hacks家は、卵を採ると言う意味では養鶏の部類ですが、まだまだは「庭先飼育」くらいかなと思っています。
鶏飼育の費用(雌2羽の場合)
鳴き声は雌だけの鶏を飼うと決めて対策をすることにしましたが、気になることが他にもありました。
「餌代(エサ代)」と「お世話の頻度」、そして「臭い」です。
特に、飼育を始めるにあたって、餌代(エサ代)などの飼育に掛かる費用やコストは気になりました。
犬とか猫とかは結構かかります。また、昔、鶏を飼っていたことがある祖母から飼う前に脅されたのですが、ニワトリは物凄くエサを食べるので、とてもじゃないけど農家じゃないと飼えないと脅されたのもあります。
卵を産んでもらっても費用の方が高いのかな…
えいや~と飼い始めましたが、実際に飼ってみた結果の費用を元に、ざっくりと収支を計算してみました。
ニワトリの飼育費用(支出)は、ほぼ餌代です。が、それほど掛からない(食べない)です。
数羽だけの飼育だと、まとめ買いにも限界があるので、餌代がそれ程は安くならないので、10個で200円くらいで特売で売っている卵(ケージ飼い)と比較すれば、あまり飼育することが経済的だとか、お買い得だとかいうわけではないです。でも、自宅で飼った鶏から卵をもらえるのはうれしいですし、工夫すればだいぶコストは抑えられます。
最近、話題のアニマルウェルフェアにそった基準で、鶏にも優しい飼育方法を実践しながら、ストレスが少なめの環境で育てた鶏が産んだ卵は高いですよね。平飼いと呼ばれる、鶏さんのストレスが低い飼育方法で育てられた卵は、30個2,500円~くらいします。また、うこっけいなど余り市場に出回らない卵を得ることもできます。卵をもらいながら、ペットとしても楽しめるので、十二分に飼育してみる価値はあると思います。
※グラフ上の餌代・水代等はロードアイランドレッド種と烏骨鶏の2羽にまとめて与えている量で計算し、厳密に測っていないのでご参考まで(感覚的に、食べる量はロードアイランドレッド種:烏骨鶏=2:1くらいです)
【鶏の飼育にかかる費用一覧(支出)】
・雛の購入費用(品種や入手方法によって違いますが、うちは1羽500円)
…1,000円~2万円くらい(ペットショップだと1羽8,000円くらいかも…)
・小屋代(DIY)
…約5,000~2万円くらい(広さにもよりますが、ウチは端材も使い5,000円くらいでした)
・エサ代
配合飼料(17㎏3,000円ほど 100gで約18円程度)約250g/日、約44円/日
…約1,350円/月 約16,000円/年
・床に敷く、もみ殻代(1ℓ25~50円くらいで月5ℓほど、まとめ買いする程お得)
…約250円/月 約3,000円/年
・水代
飲み水 600ml~1ℓくらい/日、掃除400ℓくらい/月 0.13円程/リットル※東京都水道局)
※飲むのよりも掃除に結構、掛かります
…飲み水 約4円/月 掃除は約52円/月 合計で約720円/年
・雑草or庭のハーブorキャベツの外葉など捨てる野菜or虫100g/日
… priceless
・その他ワクチン等
…5,000円~数万円程度/年(養鶏場で分けてもらったので基本接種済み、ニューカッスルワクチン追加)
鶏の飼育費用は、ヒナの費用・小屋代・ワクチンを除いて、約1,800円/月、約20,000円/年。
2羽の飼育なので、1羽当たりの飼育費用(エサ代等)は半分の約900円/月、約10,000円/年!安い!?
2羽飼っても一生でも…約20,000円×寿命10年+α(小屋代や雛の購入費用など)=約20~23万円くらい
【鶏の飼育でもらえるもの(収入?)】
・ロードアイランドレッド卵 800個くらい?/10年 1個80円くらい?
…約6.5万円!
・とうきょううこっけい卵 500個くらい/10年 1個200円くらい?
…約10万円!
烏骨鶏の卵の価格…食べてみたい方への参考リンク(クリックすると楽天のサイトにリンクします)
・鶏糞等肥料※使いきれず残念 1日300g 1グラム0.05円程 ×10年
…約5万円!
一生だと…約22~23万円?? エサをまとめ買いしたり、多頭飼いしたら結構簡単にプラスになるかも??
鶏の飼育費用、結果としては、プラスマイナスがトントンくらい!お世話の手間はそれなり、かかりますが、掃除と餌やり、お散歩くらい??
上記に含まれていないお葬式代が掛かったとしても、うちの場合、結果、今まで気付かなかったニワトリの可愛さに気づけたり、お散歩先での子供たちや近所の人との交流などが生まれたので、気持ち的には凄くプラスです。鶏肉も食べてみたいけど・・・ほんと可愛いので、食べられなくなってしまった。
こちらの記事は2021年当時の計算ですが、更に2023年には卵の値段が上がって、エッグフレーションなんて言葉も…割と鶏飼育は、家計にも簡単にプラスになりそうかも。
鶏の飼い方⑩…鶏の飼育はブームか?2023年エッグフレーションと、今後の自給自足やHacksとDIYについて
鶏の飼育費用で、一番高い!エサ代を安くするための工夫
鶏の飼育費用で最も掛かるのは、なんといってもエサ代!
上記の計算でも、エサ代だけで、約1,350円/月 約16,000円/年が掛かります!
10年くらい生きる鶏のエサ代の費用を少しでも安く抑えるのが飼育費用を抑えるポイント。
エサ代を安く抑える工夫をまとめてみました。
エサ代を抑える工夫 その1…配合飼料はできる限り、大きいサイズをネットで買う!
色んな食べ物を食べるニワトリですが、エネルギーの源はやはり穀物!トウモロコシやお米などを自宅で農業でもやっていない限り、調達には結構費用が掛かります。ホームセンターなどにも売ってはいますが、サイズが小さくて割高なものが多い印象です。まとめ買いをすることで、少しでもグラム当たり安いものを購入しましょう。また安いからと言って単一の穀物(トウモロコシやお米)などだけを上げ続けるのはやめた方が良いと思います。鶏のエサ用に売られている配合飼料は、たんぱく質や油分のバランスを調整したり、カルシウムの不足を補うために細かく砕かれた牡蠣などの貝の殻が入っていたり、とても鶏さんの健康を考えたものになっています。うちでも配合飼料を主食に、自分で作った野菜などをバランスよく上げるようにしています。
たまにSNSでコメントを頂くのですが、地域によってはもみ殻がついたままのお米などを無料で分けてもらえるところもあるらしく…都内だと難しいですがうらやましい限りです。
エサ代を抑える工夫 その2…家庭などで出る、生ごみを見直してみる!
鶏を飼育するまでは、気にしていなかった食材のあまり、ニンジンの皮や、キャベツの外葉などは喜んで食べます。またおみそ汁などで使ったダシ殻(イリコ)や焼き魚の皮や骨、エビの殻などは大好物!干して細かく刻んで上げると栄養たっぷりな卵を産むのに大切なカルシウムも補えてほんとに一石二鳥。配合飼料の比じゃない食いつきなので、驚きます。またスーパーや飲食店などでレタスなどの外葉ちぎって捨てていくものなどは、お店の人に断れば貰えることが多いので、たまに貰ってきます。小学校の時、ウサギの飼育係でよくもらっていました。
エサ代を抑える工夫 その3…道草・雑草・虫、小石、落ち葉など、自然の力を借りてみる!
ニワトリを飼育していてとっても面白いな~と感じることの一つが、ほんとに鶏は何でもかんでも結構食べると言うこと。犬や猫など肉食の生き物と違って、雑食なのでそこら辺に生えている雑草や、ミミズのような虫も食べてしまいます。家の周りや道端などに生えている雑草、タンポポやハコベ、またイネ科の植物の若葉などは春から秋にかけて、昼に与えるくらいには困らないくらい生えているかも。エサ代が全くかからないって程ではないですが、かなり助かるかも。あと何故かは分からないのですが、落ちたばかりだと食べない落ち葉もカサカサに乾いた頃だと食べたりします。あまり大量に食べさせると毒になるもの(ネギやホウレン草もあまり良くない、またナメクジや虫などもたまに寄生虫がいる)もあるので、鶏が好んで食べない物は与えないようにしましょう。
エサ代を抑える工夫 その4…家庭菜園を始めてみる!
餌をとってきたり、買ってきたりするのも良いのですが、自分たちで食べることも楽しみながら、エサ代を浮かせちゃうことができる家庭菜園はとってもおすすめ!うちでよく鶏に与えていて、プランターで育て始めても結構よく育ち、特に冬など雑草が少ない時期に鶏のおやつとして重宝しているのが「ミント」や「レモンバーム」などの多年生のハーブです。刻んでえさに混ぜると結構よく食べますし、鶏の糞や鶏小屋のにおいを抑えてくれたり、虫下しにもいい効果がある気がします。また鶏の糞はケイフンとして、肥料として売られているくらい栄養が豊富!掃除のついでに干したり、土やコンポストに混ぜておくと、野菜やハーブが元気になり、地球にも優しく、ニワトリさんの恩恵をぞんぶんに有効利用が出来ます。
※家庭菜園に!「鶏糞」について詳しい説明はこちらがわかり易いです!
鶏糞とは?その種類や成分から、牛糞との上手な使い分け方も解説! | 暮らし〜の (kurashi-no.jp)
鶏を飼うのに必要な小物リスト(一覧表)
にわとり小屋と鶏さんたち以外で、鶏を飼うのに必要なもの?鶏を飼育するのに使っていて重宝しているもの、有ったら間違いなく便利だなぁと言うものをまとめてみました。ニワトリさんたちをペットとして飼育することだけではないので、あまり費用をかけていない感じです。あまりコストを掛けずにリサイクルして使っているものや、100円均一で購入できるもの、ホームセンターよりはネットで買った方が節約になるかなぁと思っているものを一覧に整理してみました。これだけあれば、快適ににわとりさんを飼育することができると思います。
- ごみだったものをリサイクルして使って重宝しているもの
- プリンのカップ
配合飼料やもみ殻をすくうのですが、ちょうどいいサイズなので、プリンのカップを使っています - お菓子などに入っている乾燥剤
こちらも配合飼料や、小屋の中の敷物になるもみ殻の袋などに入れておくと乾燥する、防虫にも
- プリンのカップ
- 100円ショップで揃えて便利だったもの
- エサ入れ
キッチン用ステンレス製のトレイで。うちは2羽だけなので十分。平たいやつは食べやすいし洗いやすい - 水入れ
こちらもキッチン用ステンレス製の深めトレイ。何しろ衛生的、洗いやすい。こぼすので固定台は必須! - 小屋のお掃除用のケージ
ネットハンガーとジョイントを組み合せて、お掃除の時の簡易ケージに。使わない時折り畳めるので便利 - キッチンばさみ(剪定用ばさみ)
エサに雑草や野菜くずなどをあげる時、細かく刻んでから上げるので、小屋の近くにあると凄い便利 - 工事用の眼鏡(ゴーグル)
掃除する時に埃がまったり、乾燥した糞などが舞うので使っています
- エサ入れ
- ネットで揃えた方が便利なもの
- 配合飼料
量がたくさん入っている方が絶対に割安、重いので玄関前まで運んでもらえるネットを利用 - もみ殻やワラなどの敷物
こちら地域によっては無料で手に入るようですが。
うちでは大量にまとめて買えて、かさばるので運ぶのが楽なネットを利用 - ケージ
これDIY苦手な人や忙しい方はネットで買った方が便利です
- 配合飼料
- ホームセンターやネット等で売っていて買ってみたいもの(便利そうなもの)
- 自動給餌機
食べた分だけ上から落ちてくるので、旅行の時とか便利そう。使ってみたい… - 自動給水機
水はともかく沢山飲むので減るのが早く、切らさないようにするために。旅行の時にも使いたい。
- 自動給餌機
- その他
- たわし・軍手・マスク・ゴミ袋(特に鶏さん専用ではないですが、掃除時など必ず使っているので)
- 他、外での飼育で小屋が土間打ちではないので、水道からホースを使って水をかけて掃除しています
飼育前に気にしたこと「お世話の頻度」と「臭い」
お世話の頻度(1日のお世話スケジュール)
1日のお世話のスケジュールをとても簡単に記載します。
朝(夜明けとともに)…餌と水やり1回目
昼(正午くらい) …餌と水やり(仕事をされている方は、自動給水装置や自動餌やりきもあります)
おやつとお散歩 …おやつだけの時も。お散歩に行ったら道草を勝手に食べるのでおやつは上げないです。
夜(日没頃) …水やりのみ。ちょっと葉っぱなどを挙げる時もありますが、配合飼料は与えてません
その他のお世話は、小屋の掃除と、毎朝の卵チェック(産んでたら卵を採る)くらいです。
ブラッシングやお風呂なども特に入れないですし、お散歩も気が向いたらって感じで、結構、楽です。
日々のお世話や、お散歩についてはこちら
鶏の飼い方⑤…にわとりにあげる餌、日々の世話、お散歩の価値、砂浴びの様子など / Hacks (hacks-diy.com)
臭い、鶏のふんについて
鶏を飼育するにあたって、気になるのは、鳴き声・飼育費用(エサ代)に続いて「臭い」ではないでしょうか。
特に自宅の中ではなく、外で飼育するには、糞などのにおいがどのくらいするのか、よく気かれます。
臭いについては、2~3羽を飼育するにあたっては、それほど気にしなくていいようです。
糞も一日に結構な量をするのですが、うちでは床材にもみ殻を敷き詰めるように使っていて、それが臭いを吸収してくれるのもあるのか、小屋に近づいてもほとんど臭いは感じません。もちろんゼロではありませんが、恐らく、猫や犬より、臭いは少ないです。処理については、室内飼育の場合でも、鶏さん専用のおむつが売られていたり、作ることもできるので心配なさそうですよ。
鶏用のオムツはこちらを参考に
臭いの心配をする必要があるとしたら、糞を水で洗い流したり掃除が出来ない、土間打ちの小屋を作った時かも知れません。うちでは小屋を土間打ちにせず、ホースから水で直接、鶏小屋ごと丸洗いできるように作っています。(鶏小屋の作り方はこちら)
掃除の頻度は、月に1・2回程度で、それでも臭いはしないので、掃除も負担にはならないと思っています。
臭いよりも気にしているのは、飼育していると、もみ殻やエサなどをまき散らしたり鶏小屋からこぼれ出たりするので、それが近所や道端に落ちていることが無いように、朝、玄関や庭先の掃除ついでなど気になった時にほうきで掃くようにしています。
鶏の飼育に当たって注意することは、防音対策>こまめな掃除>臭い対策といった感じです。
☆Hacksも掲載!鶏飼育のすべてが書かれた書籍「ニワトリと暮らす」購入はこちら☆