コルクとコケぬし 第2羽「ひよこコルクをお迎えした日のこと」 ~ 1人暮らしで1羽の鶏飼育 ~

ちょっとペース早いかなと思いつつ、もう第2回。前回は、私、コケぬしとコルクのこと、そして、Hacksさんとの出会いのことなどをご紹介しました。コルクとコケぬし 第1羽「コケぬしの紹介」 ~ 1人暮らしで1羽の鶏飼育 ~

まさかの思わぬ反響で、コラムを書いて少ししたら「朝のニュース番組」から私に取材の話が来たり、テレビでは卵価格高騰とか、海外で鶏飼育が流行っているというニュースを見たり…Hacksさんは、「映画になるかも…」なんて言っているので、まさか(笑)と思いながらも、いろいろ妄想してしまっていたコケぬしです。

早速ですが、ご挨拶も終わりましたので、第2羽は、本格的にコラム「コルクとコケぬし」が始まります。まずは、1人暮らしの私、コケぬしと、名古屋コーチンの女の子「コルク」の出会いの日のことについて。

「コケぬし」を支える鳥好き家族とひよこをお迎えした日のこと

コケぬしのお母さんも、実はニワトリ?

2022年6月26日 日曜日、今から半年くらい前のこと。
大学生から一人暮らしをしているコケぬし。でも、その日は朝から実家に帰っていました。

お母さんは愛鳥のオキナインコを愛でていて、お父さんはソファーでゲーム(スイッチのモンハン)をしているという、よくある実家の朝。

ずっと鶏が好きで、鳥に憑りつかれていた私。強烈な目的があって、帰ってきたのです。
「お母さん!私、ひよこをお迎えしたいんだけど、どこで手に入るかわかる?今日暇なら着いてきて欲しいんだけど!」

そんな日曜日の朝、久々に実家に帰った私。鶏になりたいくらい高ぶりまくっていたことを知っていたお母さん、未だモンハンに夢中のお父さん。

「あんた、ひよこ飼うの?それならホームセンターとかにいると思うよ!まずは電話して聞いてみるだわ!」と、お母さんはすぐに私の相談に乗ってくれました。
実は、コケぬしの母は昔、動物病院で看護師として勤務していたこともある動物愛にあふれたお母さん。お母さん自身も、鳥が大好きで、私がにわとりを好きなことも、前から知ってくれていたのです。

前々から、お母さんに鶏を飼っている人たちのTwitter投稿や YouTube動画を見せたり一緒に見たりしていたコケぬし。その日はもう一度真剣に鶏を飼いたいという気持ちを確認してすぐに、ひよこをお迎えできるところを一緒に探してくれました。
まずは、お母さんのアドバイス通り、ホームセンターやペットショップに電話をかけました。3、4軒くらいかけたかな?「名古屋コーチンのメスなら居ますよ!」とお返事をくれたのは、愛知県みよし市にあるペットショップ、「三貴フラワーセンター ペット館」というところでした。
参考:ペット -小動物・小鳥- | 三貴フラワーセンター (mikiflower.co.jp)

さすが、鳥好き家族のお母さん。さすがに今、鶏がどこに売っているか?までは知らなかったのですが、何件かめぼしは付いていたようです。そのペットショップでは、昔、妹が飼っていた“うずら”をお迎えしたこともあり、「もしかしたら!」と、連絡しました。

コケぬしの母直伝!沢山のひよこから運命の子を選ぶ方法!

電話口でひよこがいると聞いて、「本当ですか!今日見にいきます!」と言って電話を切ったコケぬし。すぐにお母さんと一緒に車で向かいました。

ニワトリが好きすぎて、ニワトリになりたくて、ひよこを飼うことになったんですが、動物看護をしていて、鳥も大好きなお母さん。カエルの子はカエルなんていうけど、うちは私がニワトリのコケぬしになる前から、もうお母さんがニワトリだったのかも。

お店に行く前に、電話で鶏の品種を名古屋コーチンと聞いていたのですが、実はコケぬし、それまでは、体が白くてトサカが赤い鶏(白色レグホンなど)を飼うイメージしていました。
名古屋コーチンと電話で聞いてからは「名古屋に住んでて名古屋コーチンを飼うのってなんか良いかも!」と直観的な運命を感じ始めていて、ペットショップにつく頃には、もう白くて赤いスタンダードなイメージの鶏はどこかへ行っちゃって、完全に「名古屋コーチンを飼うコケ!」と言う気持ちに(笑)

お店につくと、「鳥類コーナー」を目の前にそれはもう、たくさんのひよこが!
ぴよぴよ鳴いてる、可愛い子たちを前に「この中から1羽を選ぶの?え、どうやって選べばいいの…」と迷っていると、お母さんが、「手を入れて近くに来てくれた子が良いんじゃない?」と、さすが私の母ニワトリ。ナイスなアドバイスをしてくれたので、店員さんに言って、まずは触らせてもらうことにしました。

手を入れてみると、確かに個性があるふわふわの黄色い子たち。手に近付いてくるひよこ、手に乗ってくるひよこ、小屋の端っこに逃げるひよこ、気にせずご飯を食べているひよこ、いろんなひよこたちの性格が出ていました。

それでも、まだ見た目はどれも同じひよこで見分けがつかなかったので「この子良いかも!」と思った子を見つけても、たくさんのふわふわグループにすぐに紛れてしまいました。「この子!」と思っても、すぐに見失ってしまいひよこ選びはとっても時間がかかりました。「どの子にしようかな…あれれ…」みたいに迷っていたのですが、手をいれて少し待っていたら、逃げ回っているたくさんのヒヨコの中の1羽が、少し私の手に懐くようにすりすりと留まってくれる子が出てきた気がしたコケぬし。「私をお母さん鶏と思ってくれたのかも…♡」その子にしようと決めました。

コケぬしは、傍で見守ってくれていた店員さんに「私、この子にします!」と、真っ直ぐな目で伝えました!が、お母さんいわく、私が手元から目を離し、店員さんに、話しかけている間にも、手のひらの上をひよこが変わるがわるに動き回って入れ替わっていたそうです(笑)

“ひよこ”がコルクになった時

朝から探し始めて、あっという間にお昼過ぎ!私は、とうとう、ひよこをお迎えすることになりました。

とっておきの一羽、私がそうおもってお迎えしたひよこがこの子です。

まだペットショップで受け取りをする前だったのですが、名前はコルクと名付けました。

「鶏=コケコッコー」というイメージ。名前のどこかには私のこだわりで「コ」という文字を絶対に使いたいなと思っていたこと、また大人になった時に、茶色の鶏に育つからその時の色のイメージから、“コルク”に決めました。

ひよこから飼い始める鶏飼育、必要なもの

ペットショップでひよこを選ぶと、少し預かってくれて、お会計をする前に、お店で鶏飼育に必要なものをゆっくり選ぶことができます。鳥の飼育に慣れたお母さんとインターネットなどで必要なものを調べていた私、さっそく1人暮らしのお家での飼育を始めるために最低限必要なものを揃えました。

まず必要なものは、飼育小屋、餌入れ、水入れ、床材、ペットシーツ、ひよこ用の餌。そして、おやつ用のミルワームも購入しました。事前の調べでひよこは寒さに弱いことを知っていたので、小鳥用ヒーターを買うか迷ったのですが、時期が夏だったということ、いざとなれば小鳥用ヒーターは、実家にあるということから店員さんと相談して買わないことに。

店員さんは、ひよこは保温がとっても大事だということや、この子は生まれて2週間程度経っているということ、そして飼育に必要なものの選び方なども丁寧に教えてくれました。
ひよこのお迎えに掛かった金額は、だいたい全部で15000円くらいだったかな。

参考:鶏の飼い方②…主な鶏の飼い方と飼育費用(エサ代)、鶏の鳴き声や臭いについて | Hacks (hacks-diy.com)

一通りの飼育セットを選び終わり、とうとう私の運命の子、コルクを受け取ることに。受け取り前には、店員さんが念入りに健康チェックをしてくれて、私もお母さんと一緒にしっかり確認。健康チェックも無事終わり、問題もなく、お迎えに至りました。

いきなり痛感した、たった1羽のひよこを迎えることの“難しさ“

ひよこコルクがお家に。お家で、まず準備したこと

家についたら、お母さんと一緒にコルクを見守りながら小屋を組み立てました。

まず部屋で自由に解き放って過ごしてもらっていたのですが、私の手に自ら乗ってきたということもあり、その好奇心旺盛な性格が出ていて、放したその時からずっと1羽で部屋中を探索していました。

完成した小屋に床材や餌などをセッティングした後、ひよこコルクには小屋に入ってもらいました。
ただでさえ小さいひよこのコルク。私は、成長してニワトリになって体が大きくなっても過ごせる小屋がいいと思って最初から大きい鳥小屋を買ったので、入れてみると、とっても広い小屋に(笑)でも、ずっと広いままということは無くて、ニワトリになった現在は、この小屋でもとっても窮屈になってしまいました。

今は、この小屋を改造して、高さ付け足すことで、やっとですが使い続けることが出来ています。

買いに行くときから、ずっと付き添ってくれていたコケぬしのお母さん。
小屋の組み立てや中の設備、コルクが小屋に入ってからの様子がひと段落して、やっとお家に帰ってもらいました。さすが私の母ニワトリ、一日ありがとう!とっても頼りになりました。

初めてひよこコルクと二羽で過ごした夜…コケぬしが寝れなかったワケ

その日は、お母さんが実家に帰って行った後も、ずっとひよこコルクと触れ合ったり、小屋や部屋の中の探索の様子を見守ったりしていたコケぬし。

よく観察していたら、お迎えまでは気にしていなかったのですが、コルクが探索しながら一人暮らしの部屋の中のチリとかホコリのような毛玉?を食べていて、「やばい!掃除しなきゃ」と思いました。

また探索を続けている間に、部屋のちょっとした段差から降りる時に着地に失敗して、ちょっと足を痛がる様子をみせていて…「折れたかもしれない!どうしよう」と青ざめていました。それまでも何回か自分で降りていた場所だったので大丈夫かなと思っていたのですが…。動物病院で看護師さんとして働く経験もあり、鳥の飼育経験が豊富なお母さんにコルクの様子を動画で診てもらうと、折れてはいないだろうということがわかり一安心。

「部屋の中だしよっぽど大丈夫かな。」と思っていたのですが、ひよこは体も弱いし危険を察知する力もまだ乏しいみたいです。親鳥がひよこを捕まえて温め、見守り続けている理由、その時の気持ちが少しわかったような気がしました。
その日はもう20時頃には小屋に入れて布団を掛け寝てもらおうということに。
夏ですがコルクが冷えないように、エアコンをつけないようにして、これでよし!と思ったのですが、ひよこのお迎えには、さらに予想してなかった大変さが…!!!?

実際に飼ってみるまで、全く想像していなくてびっくりしたのが、ひよこコルクの夜鳴き!ひよこコルクは視界からコケぬしが少しでも消えると寂しさからなのか、小屋から出して欲しいからなのか「ピーヨッ!ピーヨッ!」と甘え鳴きが止まらなくなってしまうようで、コケぬしはそれが気になり、どうしたら良いか分からず…。

「ピーヨッ!ピーヨッ!」の声を永遠に聞いていると、正直、呼ばれているようで、まだ遊び足りないのかな?寂しいのかな?と、コルクを小屋から出したくて堪らない気持ちになりました。でも、また歩き回って足をさらに怪我したり、ホコリを食べたりしてしまっても良くないし、鳴けば外に出られると学習してしまったら、私がコルクのために餌を取りに(仕事に)行くことが出来なくなってしまう…と、グッと堪えました。まずは、小屋の中でもコルクが寂しくないように、小屋に手を入れたり、すぐに顔を見せられたりする状況を作りました。

また梅雨過ぎの6月末ごろのその日。エアコンで冷房を付けない様に工夫したつもりだったのですが、やはりひよこは本当に寒さに弱いみたい。まだまだ寒そうな様子があったので、布で包んだカイロ、お湯を入れたペットボトルを布で包んだ湯たんぽをセッティングしました。

温めてあげること、近くにいてあげること、とっても時間はかかりましたが、やっとその日、コルクは無事眠ることが出来たようで、一安心。結局、色々工夫しながら布団に入ったのが23時頃でした。

朝、陽の光の中で感じたこと

コルクの寝息を聞きながら、初めて2羽で過ごす夜。

さっきまでは「この調子だと毎日寝不足かもしれない…」と思っていたけれど…昼間のたくさんのひよこたちを思い出していた私。あのひよこ達は今頃ひよこ同士で身を寄せ合って寂しさを感じることなく寝ているのかなと思うと、「コルクが寂しくないようにしなきゃ!」という強い、親鳥ごころが芽生えていました。ちっちゃくて可愛いひよこ。雛は飼育が難しいということは今までの経験と情報収集で知っていましたが、1日目からこんなに大変だなんて。
「明日、ちゃんと生きているかな」と不安になりながらも、やっとその日は、コケぬしも就寝しました。

次の日の朝、恐る恐る、小屋にかけた布団をめくったらコルクが起きていて、こちらを見て出たそうにしていました。小屋に手を伸ばすと、ぴよぴよと鳴き声が!生きていました!
とても嬉しかった朝。うちに来て初めての夜を越すことが出来たのです。

可愛いのと生きていたことの安心、嬉しさから、抱き上げて「コル〜!」とコルクに頬擦りしました。(第3羽へ。つつく)

コルクとコケぬし 第3羽「ひよこを1羽で飼い始める時に気を付けたこと」 ~ 1人暮らしで1羽の鶏飼育

☆日々の発信やコルクさんの様子はTwitterからも是非!フォローして応援してください☆

※各記事に関するお問合せや、Hacksおよび各コラムニストに対する取材・お仕事のご依頼は、こちらのホームページのお問合せよりお願いいたします。記事内容等について、各個人へのSNS等からの直接のお問い合わせは、お控え頂くようにお願いいたします。また記事内容及び各個人への誹謗中傷や必要以上の詮索等の迷惑行為と判断されるものにつきましては、法的手段をもって厳正に対処いたしますのでご注意ください。
※お問合せはこちらから